ABS
アクリル•ブタジエン•スチレンコポリマー
Acrylonitrile-butadiene-styrene Resin
耐衝撃性と剛性を兼ね備えた汎用性プラスチック
概要
ABSは、非晶性のスチレン系熱可塑性樹脂としては、耐衝撃性、剛性、流量などのバランスに優れ、寸法安定性、成形加工性にも優れた特長を持っている。
アクリル、ブタジエン、スチレンの3つの成分を化学的に統合させて、それぞれの特性をバランスよく維持した汎用性に優れた熱可塑性樹脂である。
"アクリル"増加→硬度、引張強度、弾性率、耐衝撃性、耐溶剤性、耐熱性が向上し、高周波絶縁性が低下する。
"ブタジエン"の増加→ゴム成分なので、引張強度、弾性率、硬度が低下し、耐衝撃性、耐摩耗性、腎臓が増大され、脆弱な性質のものとなる。
"スチレン"増加→成形性、電気的特性の増加と溶融流動性が増加して固くなり薄い性質になる。
市販ABS樹脂の成分はA成分25%〜30%、B成分25%〜30%、S成分が残りの部分を占めている。
特徴
①耐衝撃性•剛性に優れている。
②2次加工性が容易である。
●切断や穴あけなどの加工が容易。
●塗装、メッキ、真空蒸着、ホットスタンプ、シルク印刷などの表面処理が容易。
(特に表面処理を必要とする用途に広く使用されている。)
●Tapping、インサート、接着などの接合が容易。
③良好な表面外観を持つ。